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自然のサイクルを理解すると、上記の結論に至らざるを得ません。
ここで再度自然のサイクルを考え直してみますと、食物連鎖というのが自然に営まれていたのですが、戦後経済が発達するにつれて、その食物連鎖を人間が自分の手で止めてしまったのです。 簡単に今までの食物連鎖の流れを説明しますと、人間や動物が排泄した糞尿が、土中にいる微生物によって分解され、土に返ったり、大地にビタミン・ミネラル分として戻されることにより、植物・野菜類がその栄養分を補給し、成長します。 それらを人間や動物等が食べ、また糞尿として排泄され、同じ事が繰り返されてきたわけです。それが食物連鎖だったんです。 今では、アフリカ大陸や南アメリカ大陸などの一部の地域でしか、そのような自然の営みは行われていないと思います。 また、それらの栄養分が雨で川に流されることにより、最後は海へ流れ込み植物プランクトンの栄養源となり、動物性プランクトンが繁殖し、それを小魚が食べ、小魚を食べる魚が存在するというようなサイクルがあり、結局は川から流れ込む栄養分は、海のミネラル分となり、それぞれの食物連鎖を繰り返すとともに移動し、海の栄養ミネラルが循環することより、生物の営みが行われているのです。 また、海から蒸発した水分は雲となり、いずれ雨を降らせることとなり、その雨は山や地上で土中に吸い込まれ、土の栄養分を吸収し、地下水や川などとなり、また海へ栄養分を運ぶというように、自然のサイクルは、自然に生きる全ての生き物にかけがえのない働きをもたらしているのです。 しかし、戦後になりこの自然の営みを人間が自ら断ち切ることにより、また農業においては、化学肥料(窒素、リン酸、カリウムで十分という考え)、農薬が大量に使われ、そのことにより土壌中の微生物を殺してしまい、土にミネラル分が補われることがないので、土壌中のミネラル分が慢性的に枯渇気味となり、土が痩せ、その田畑で栽培された作物の栄養分が50年前と比較して、1/2〜1/4程度まで激減しているのです。 少し前置きが長くなりましたが、上記の図で示したように、この自然のサイクルに産業革命が起こるまで、殆どあり得なかった化学物質や汚染物質がばらまかれ始め、水という物体は、油以外は殆どのものを吸収してしまう為に、結局は図に示した物質は自然界に蔓延してしまったとしか思えないのです。 だからこそ、今になって慌てて、環境問題がクローズアップされているのです。 なので、いくら欧米で厳しく基準が設けられているオーガニックの食物であっても、最近になりJAS認定商品が増えつつある食物であっても、この地上で作られている限り、完璧(100%)に安全な食物は存在すると思えないのです。 皆さんは、どう思われるでしょうか。私達には、非常に便利で快適な世の中なのかもしれないけれども、身体にとっては非常に負担がかかる世の中としか思えないのです。 → 次ページへつづく
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